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グループ・スーパービジョン

グループ・スーパービジョンとは

アメリカのカンサス州では、精神障害者へのケースマネジメント実践において、支援機関内でグループ・スーパービジョンという形でのスーパービジョンが行なわれています。

基本的な形として、4名のケースマネージャーと1名のスーパーバイザー(経験を積んだケースマネージャー)によってチームが形成されます。理想的には、週1回のミーティング(グループ・スーパービジョン)で、1回2時間、2名〜4名のケースが扱われるとされています。

グループ・スーパービジョンの機能としては、(@)ケース・マネージャー同士の肯定と支持、(A)利用者の支援に関するアイデアを生み出すこと、(B)ケースマネージャー同士の学びの機会になること、の3つが挙げられています。

参考文献:Rapp,C.A.,Goscha,R.(2006).The Strengths Model : Case Management with People with Psychiatric Disabilities,Second Edition.Oxford University Press

平成22年度の様子

グループ・スーパービジョンの進め方

ステップ1

ファシリテーターは、はじめに、以前行なったグループ・スーパービジョンで出されて、実際、役に立ったアイデアがあれば、2〜3、報告してもらうようにします。他の利用者でも、なにか達成したことがあれば、報告してもらってもかまいません。

ステップ2

報告者は、チーム・メンバー全員のためにストレングス・アセスメントのコピーを用意します。

ステップ3

報告者は、チーム・メンバーからどのようなフィードバックをもらいたいかを、はっきり述べます。(たとえば、「どうすれば、この人(あるいは、この家族)とよりよい関係をつくることができるか」「どうすれば、この人がこの目標を達成することを手助けすることができるか」「この目標を達成するために活用できる地域資源はないか」など。)

ステップ4

報告者は、なぜこの人のこの状況を報告しようと思ったのかを、簡潔に述べます。また、今までのうまくいかなかった試みについても報告します。

ステップ5

チーム・メンバーは、ストレングス・アセスメントに記入されている内容をより明らかにするため、報告者に質問します。(@)頭の中にあることからではなく、ストレングス・アセスメントに書かれていることから質問するようにします。(A)報告者が求めている助言に焦点を当てて質問するようにします。(B)この質問セッションの間は、その人(=利用者)への純粋な関心があるのみで、助言や提案をしてはいけません。(C)質問セッションの間、チーム・メンバーは、全員、ストレングス・アセスメントのコピーに書き込むようにします。

ステップ6

チーム・メンバーは、報告者を助けるために、ブレインストーミングでアイデアをどんどん出し、リストにします。アイデアは、独創的なものほどよいです。ファシリテーターは、セッションが速やかに流れるよう進行しますが、報告者ができるだけ具体的なアイデアを得るように助けなければなりません。(たとえば、「園芸サークル」というアイデアが出た場合、ファシリテーターは、チーム・メンバーに対し「誰か、園芸サークルを知っていますか?」と尋ねるようにします。)報告者は、チーム・メンバーから出されたすべてのアイデアを紙に書きとめます。また、報告者は、このアイデア・セッションの間はしゃべってはなりません。

ステップ7

報告者は、チーム・メンバーから出されたアイデアについて、より明確にするための質問をします。(たとえば、「この地域資源を提案してくれましたが、よいコンタクトの取りかたを知っていますか?」とか、「〜について、もっと詳しく教えてくれますか?」など。)

ステップ8

報告者は、もっとも役に立つと思ったアイデアのトップ・スリーを選定します。理想的には、報告者は、利用者と、アイデアのリストをすべて共有し、どのアイデアを採用するかを一緒に決めるとよいでしょう。

※以上は、上掲書のFIGURE 8.3 Group Supervision Process(p.220)を私訳したものです。

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事例報告シート
※ストレングス・アセスメントが含まれます。
Excel:27KB
PDF:11KB
グループ・スーパービジョン進行表 PDF:60KB
グループ・スーパービジョンのフィードバック PDF:13KB

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